御神徳(ごしんとく)

○饒速日命(にぎはやひのみこと)

瓊瓊杵命の御兄。物部氏の祖神

天孫降臨に先き立ち、天祖より天璽(あまつみしるし)の瑞宝(みずのたから)十種をさずかり、大和建国の任務をうけて河内国哮ヶ峰(たけるがみね)に天降りになりました。瑞宝は「若し痛む処あらば、この十宝(とくさのたから)を一二三四五六七八九十(ひふみよいむなやことお)と唱え振れ、此くなさば死人(まかれるひと)も生き反らん」と教え諭されました。 故に古来より病気平癒、「健康の守護神」として呆け除の神として広く信仰されています。

 

○天児屋根命(あめのこやねのみこと)

藤原氏の祖神

天照大御神が天岩屋戸に隠れ給うた時、岩戸の前で美声をあげて祝詞を奏上した神で、後、天孫降臨に随って日向国に降った五部神の一人。その子孫は代々朝廷の祭祀を司りました。 国土安泰、諸産業(農、工、商)繁栄、家内安全や「知恵の神様」として、出世開運、合格祈願をする方も多くおられます。

 

○素盞鳴命(すさのおのみこと)

天照大神の弟神

素盞鳴命は気性の激しい直情径行の御性格のため、御姉君天照大神の勘気をこうむり、高天原から地上に追放されました。そこで命は己の犯した罪を深く反省し、困難に耐えて出雲の国にたどり着き、勇猛心を善用して「八岐の大蛇を退治した。」という神話は、実にわが日本民族の理想を示しています。素盞鳴命が自ら苦難の道を歩み幸福の地を開拓されたという御神徳を仰ぎ、古来より縁結び、厄除け開運の守護神として篤く信仰されています。

 

○品陀別命(ほんだわけのみこと)

応神天皇

第十五代の天皇。治山治水につとめられ、又学問に極めて御熱心であられました。この御代に百済、新羅、中国のいわゆる辛国から文字をはじめ、各種の大陸文化がわが国に伝来しました。母君は神功皇后です。古来より運気向上、子授けや安産の神として篤く信仰されています。

 

○市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

素盞鳴命の子

美人のほまれ高く、弁天さまに見たてられています。天孫降臨に際し「よく養育せよ」との御神勅を奉じて天孫瓊瓊杵命を立派に成育せしめられました。その御神徳により子どもの守護神、美の神と仰がれています。